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建築家の自邸

      日々の暮らしを大切にしたい。本物の快適さを追求した山里の暮らし。

                       家づくり、庭づくりを楽しみながら、美しく暮らそう。
   
      森の中でアレコレと汗も流しますが、ボーッとする時間も増え、ゆとりも生まれた。

              日本の四季に包まれて、世界の街々に思いを馳せる…、くつろぎのひと時。
      安らげる居場所が出来て、落ち着けるようになった。 拠り所が出来て、自身となった。
                               心を込めて創った、ハ・アートな家。

住み心地の良さとは、いったい何によって決まるのだろうか?

 

心地よさを感じるには、まず、体が健やかで、心が穏やかでなくてはなりませんが、家はさながら衣服の様に、その家族を包み込まねばなりません。その器は住まい手の価値観を表わし、ライフスタイルが活きいきと形づくられて用を足し、棲家のように安らぐ拠り所として創り出されるべきだと思います。家と庭は家族と共にあり、日々の暮らしを通して、健やかで穏やかでいられる様な家庭であって欲しいと思います。

 

あなたは生活の場をどの様な所に求めますか?「都会に」それとも「郊外に」?あなたの抱いている価値観、ライフスタイルは、どうイメージされるでしょうか?それによって心地よさの質は大きく変わってきます。

 

私は「自然派」ですから、郊外に捜し求めたわけですが…、かと言ってド田舎ではありません。もし、許されるのであれば、土地探しはとことん時間と労力をかけて、楽しむべきだと思います。

 

敷地に暫く留まって、静けさ・日差し・風通し・その気配を感じていると、生活のイメージが湧いてくる様になるでしょう。また、その街に魅力を感じることも大切です。街と家族との関わりについて…等々、思いを巡らす事は沢山ありますけれど…ジックリ考えて欲しいと思います。

また快適さは、光と風の取り入れ方、視線の開放とプライベートの確保の仕方、ライフスタイルに合った合理的な間取り、嗜好にかなった素材の色合い・肌触り、そして設備‥などの物理的な要素から生まれます。さらに、使い馴染んだ安心感、家族の絆と記憶、地域との関わりなど…の精神的な要素が相まって、より一層居心地の良さが感じられるモノだと思います。

 

そう考えると、心地の良さとは、なんだか…住む人の感じ方しだいの様に思えてきます。しかし、その中にも共通して心地良いと感ずる普遍的なエッセンスがあるのではないかと思います。そこから共通項をとことん探し出してみる事で、誰もが住んでみたいと思うような本物の快適さを追求した家の実現に繋げていきたいと考えます。この様な思いを込めながら、家づくり、庭づくりに必要な快適エッセンスをまとめてみたいと思います。

 

   PS: 振りかえってみると、吉村順三のソフトさと白井晟一のハードさを合わせたイメージ

       を抱いていた事を思い出します。繰り返し読んだ本「吉村順三・住宅作法」はとても

       優しい本で大変参考になりました。             

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